前回は次から次へと最新台の基板を入手するのはそれなりのコネと資金力がないと無理という所まで話しました。

ここで先に話しておきたいのはメーカーと雑誌編集部の関係です。
雑誌に掲載される情報には「独自調査(独自入手)」・「解析値」・「実戦値」とハッキリ明記されている時があるのをご存知でしょうか?

「独自調査(独自入手)」の文字が機械割(PAYOUT)の所に書いてある時は、独自調査と言ってもメーカーが最初から発表してる場合も多いのですが、それ以外の場所に独自調査と書かれた項目はメーカーがわざとリークする情報による物である可能性が高くなります。
なぜなら自社でプログラム解析した内容は
「解析値」と書く事が編集部のプライドでもあるからです。
「実戦値」は実戦した結果です。実戦値はサンプル件数が何件あるのかが重要で、参考程度に見ておくべきです。

この中の「独自調査」の項目がその雑誌の編集部とメーカーとの関係を表しています。
編集部にいた後輩の話では全く教えてくれないメーカーもあるし、教えてくれる担当者もいるという事です。
雑誌が創刊された数十年前はメーカーと編集部の関係は今の様な関係ではありませんでした。

昔はメーカーが情報をリークしなくても編集部の自社解析だけでROMの全ての解析をする事ができました。攻略に繋がる情報も、演出に関する情報も、プログラムされている全ての内容をプログラマー1人が全て丸見えの状態で解析できる程度の内容しか盛り込まれていませんでした。
その証拠に、私が若い頃に入手した昔の攻略ネタは大当り乱数がいくつといくつで、どのような仕組みでゲームが成り立っているのか、解析内容が見事なまでに完璧な物がほとんどでした。すっかり解析者にメーカーのプログラマーが負けている状態です。実際はメーカーのプログラマーも優秀なのでしょうが、それだけのコストが掛けられなかったのだと思います。

昔の雑誌にはそれこそ、「傷ネタ」と呼ばれる、正攻法な攻略法とは呼べない、ホールを大赤字に追いこんだり、島閉鎖を余儀なくさせられる様な一大スクープ解析情報が掲載される事もありました。そうすれば雑誌の読者が増えるからです。

後輩によれば最新台の試打会に申し込んだら、メーカー担当者に「○○○○(雑誌名)?来ないでくれる?」と言われた事もあったそうです。その位、攻略雑誌はメーカーにとって邪魔者扱いされていた時代もあったようです。

パチンコ業界は平成7年がパチンコバブルの絶頂期です。パチンコバブル崩壊後はメーカーも苦しくなりました。同じく雑誌編集部も基板が進化した為に、演出から何から全て解析するにはとても一人では解析不可能な所まで追い込まれていきます。設定差がある部分を解析するのがやっとで、演出の解析まで手が回らないというのが実情だと思います。
こうしてメーカーも編集部もどちらも苦しい状況になっていきます。

雑誌に掲載される事で急にその機種の稼働が伸びる例もあり、メーカーも多少の攻略法的な記事の掲載なら、むしろ好意的に受け止めるようになっていきます。
編集部も今の機種は膨大なプログラム量な為、メーカーの開発者からの情報を教えてもらった方が解析に費やす労力が軽減されるので、昔の様に傷ネタをすっぱ抜くような事をやめて、お互いに上手に付き合っていく方法を選択したのだと思います。
しかし、現在の雑誌を見ると、「独自調査」が多数あるメーカーと、ほとんどないメーカーが存在します。これは雑誌編集部と各メーカーとの関係がそれぞれ違う事を意味しています。

勿論、独自調査と言う部分全てがメーカーからの情報という事ではありません。
バジ絆の場合はユニメモのサイトでビリーを育てる「ビリトレ」というゲームをやると、ユニポと呼ばれるポイントがもらえ、そのポイントを消費して絆の極秘情報が見られるようになっています。私もビリーを育てて見ているのですが、雑誌にも書かれていなかった情報が書かれている時もあります。ユニバはユーザーに新たな情報を小出しにして楽しませようとしている事が解かります。

小出しにすると、その機種の解析情報の掲載期間が数ヶ月に伸びて稼働に繋がる場合があり、メーカーとしても雑誌編集部との関係は切っても切れない関係になっている所も多いはずです。

つづく

解析情報 Part3