最近流行りの「定量制」。

定量制とはある一定の玉数が出ると、打ち止め(出玉を全て一旦交換)になる営業形態の事。
定量を何発にするのかはその店によって違いますが、羽根物や甘デジなどは定量数が5000発や8000発と少なく、ミドルタイプなら10000発や15000発、MAX機は15000発や20000発などに設定してる店が多いようです。
仮に1万発定量とすると、店によってその台が1万発到達時点で即終了の店もあれば、持ち玉で1万発としてくれる店、1万発を超えても確変終了時短終了まで打てる店、確変終了後の保留連チャンは無効の店もあればOKの店もあります。

せっかく出たのに途中で打ち止め?と思う人も多いはず。

お店としては本来4万発とか出てしまうかもしれない大連チャンを予め2万発等の定量でストップさせられるわけですから、今まで通りの営業状態のままで定量制を始めれば確実に大きな利益が出る様になります。
そのため、お店側は4万発出る所を2万発にカットした分の利益を回転の方に還元してあげる事ができます。

例えば、こんな事が考えられます。

サラリーマンが仕事帰りに20時頃から大当り確率1/400のMAX機を打つとします。
400回回すには1時間以上かかります。そうしている内に、あっという間に21時になり、21時半になり、「あーあ、閉店まであと1時間かぁ。ここで当たって連チャンしても、最高でも15000発位で閉店終了か? 場合によっては閉店まで連チャンしても、少ないラウンドに偏ったり、次の当たりがなかなか当たらなかったりすれば1万発も出ないで終了なんて事も・・・」と、どんどん夢はしぼんでいきます。


長時間打つ人にとっては「大勝利の夢を断たれるなんて絶対に嫌だ」と思う人がいると思いますが、さっきのサラリーマンや主婦の方で短時間しか打てないという人なら、定量制で満足してくれる人がいてもおかしくありません。あくまでも無制限の台と比べて良く回ったらの話ですが。

長時間打てる人の中にも、最近の台の回転率の悪さにはもう耐えられないと感じている人も多く、定量ストップになってもいいから回転率の高い台で打ちたいと思って打つ人がいる様です。


しかし問題も・・・

定量制の適正な回転数を導き出すには難解な確率計算をしなくてはなりません。無制限ならホールコンピュータメーカーの指標や解析雑誌等のボーダーを見れば適正な回転数を知ることができますが、定量制となるとどこにもそんな情報はありません。
先ほど説明した店独自のルールが複雑すぎて、かなりの優秀な頭脳がない限りボーダーラインを導き出せないのです。それこそしっかり作り込まれたシミュレーターを使用しなければ適正な回転数など分からないのです。

多分ほとんどの店が感覚で営業しているはずです。
しかし不安心理が先行して、無制限の機種の回転率+α程度になっている店が多く、定量制ならではの回転率とは呼べない店が多数存在します。

ネット上ではこの定量制ブームに乗っかって、「凄い回転の店を見つけた。これは食える」などと書いている人もいますが、ホールもバカじゃありませんから、朝から晩まで止め打ちを繰り返して打ち続けるプロが集まってくればそんな状態は長く続きません。


長期間のデータを取れば、いずれ適正な回転数も見えてきます。
ホールもお客様もまだまだ模索段階の定量制なので、ボーダーラインが分からないだけに、やってみないと分からないと覚悟して多くの店がスタートしています。

無制限営業が主流の中に敢えて制限を設けるのですから、相当な覚悟で営業しない限り定量制の成功はありません。しかしそれが出来るホールは少ないでしょう。
しかし定量制を使って本当に思い切って営業してる店があると言うなら、私もそんな店で一回打ってみたいですね。