「出玉を出してお客様を増やそう作戦」が失敗に終わる原因は大きく分けて3つあります。
①出した分の返済期限はお客様が増える前にやってくる
②パチンコ業は出している証明が難しい
③一時的に成功すると、急に目標が変更になってしまう

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今日は「③一時的に成功すると、急に目標が変更になってしまう」についてです。

要するに「儲かり始めると、人間はもっともっとを望む様になる」と言う事です。

会計事務所の先生がある日突然こんな事を・・・
先生:「パチンコ業は利益率を好きなように変えられる所が他業種との大きな違いですよね」

正にその通りです。
ラーメン店の800円を700円にする話で言えば、これも「好きなように利益率を変えられる事」になりますが、「6月1日から700円に値下げしました!」と言っておいて、7月1日からまた800円にしたら、お客様は再び減ってしまいます。むしろ値下げ前の800円の時より減ってしまうかもしれません。

しかし、パチンコ業はイメージ先行型の商売であると書いたように、急に利益率を下げても直ぐにお客様に伝わらない反面、急に利益率を上げても直ぐにお客様は飛ばないのです。

そこがパチンコ店の強みでもあり、弱みでもあると言えます。

仮に「出玉を出してお客様を増やそう作戦」が成功し始めたとします。
すると、簡単に利益率を変更できるパチンコ店は

常に

(お客様が増えたのだから、出玉を出さなければもっと儲かるよ・・・)

と背中で悪魔に囁かれている状態にあります。

一度お客様と約束を交わした「ラーメン店の700円のメニュー表」のように、店内に誓約書を掲示していませんから、元の出玉率に戻しても瞬時に見抜かれるわけではありません。

恐れずに書くとすれば、出玉戦略がせっかく軌道に乗り始めた頃、株主や経営者から「経営が苦しいからもっと利益を取ってくれ」と言われてしまうかもしれません。

これは経営者だけではなく、店長にも同じ事が言えます。
「出玉を出してお客様を増やそう作戦」に打って出た店長は何度も書いている様に、口コミが広がっていくスピードの遅さに、ずっと苦しんできたはずです。本社や上司からの圧力を耐え忍んできたはずです。

大勝負に出ている店長の場合は、クビも覚悟で挑んでいる場合も多いでしょうから、稼働が上がってきたら、「もうそろそろいいんじゃないか」と一時的に利益率を元に戻したくなってしまう。

それが私の言う
「③一時的に成功すると、急に目標が変更になってしまう」です。

ずっと闘い続ければ本当はお客様は信じてくれるのに、自分がお客様を信じられずに裏切ってしまう。

楽になれと囁く悪魔に勝てない限り、このジレンマは繰り返されます。


「現実は甘くない」と良く言いますよね。

「出玉を出せばお客様が増えるのか?」と聞かれれば、本当の答えはYesです。
「出さない方がお客様が増える」と思っている人など誰もいません。

しかし、Yesと答えた店長に「じゃあやってみてくれ。但し、利益は今のままで。」と言うと、チャレンジする人はほとんどいないでしょう。利益率を下げた分だけ売上を返済期限が来る前に上げなくてはなりません。

パチンコ店は商売の特性から、売上粗利の管理は基本的に月末締めです。
支払いや決済のベースではなく、売上と粗利は月末締めにする方が管理上やりやすいからです。だから私が言っている「返済期限」も月末です。

もし1日にスタートしたら残りは一ヶ月。
もし、半端な日付けからスタートしたら翌月末になるでしょう。

この短い期間に出玉率を急に上げて、同時にお客様を増やす事にチャレンジする店長は全国でも非常に少ないと言いたいのです。

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ここからがまとめです。

「出玉を出せばお客様は増えるのか? 」について、3回に分けて説明してきました。

しかし、勿論私は「無理だ」と言いたくて書いているわけではなく、「どうしたら、その無理が無理ではなくなるのか?」を書きたくて書いています。


詳しくは明日。